赤面症の話

人前で顔が赤くなることで悩む赤面症の人は、インターネット全盛の現在でも、まだ多くいるように思います。
ただ、書痙の場合と同様に、人前で顔が赤くなってしまうことが赤面症であるということを知らずに過ごしている人が大部分ではないかと思います。
このため、赤面症が、どういう状態になるものなのか、また、これはどうしたら治していけるのかということを知っていただければと思い、このページを作りました。


赤面症

始めに赤面症がどういものなのかを説明させていただきますが、これは赤面恐怖症と呼ばれることも多い不安障害(神経症)の代表的な症状になります。
社会恐怖症や、あがり症に悩んでいる時に同時に感じやすい症状であることから、社会恐怖症やあがり症に含まれるものだと考えることも出来ると思います。
ただ、大きな「くくり」で言えば不安障害に含まれると言って良いと思います。
体質的に元もと色白の人の場合に起こりやすいように思いますが、根本的には顔が赤くなることで人から変に思われるに違いないという誤った「こだわり」が原因になっていると言えると思います。
なお、赤面症と言っても、下記のように、色々な形で現れてきます。

赤面症の症状について

赤面症と一口に言っても、実際には、いろいろな変形された形で現れてくるものなのです。
一例を挙げますと下記のような状態が赤面症の症状に含まれると思います。

1.朝礼で立って並んでいる時に後ろの人が気になり、耳が赤くなってしまう。
2.人と話している時に顔が火照り、ほっぺたが赤くなってしまう。
3.大勢の人前で話をする時に緊張し、顔全体が真っ赤になってしまう。
4.体を動かし汗をかいた時に、これに伴って顔が赤くなってしまう。
5.同じ年頃の異性と話したりする時に、頬が紅潮してしまう。
6.何かのキッカケでビックリしたり動揺した時に顔も一緒に赤くなってしまう。

上に挙げたように赤くなる場所も人それぞれであり、また、赤くなる状況も人によって異なってくるものなのです。
ただ、共通して言えることは、その人が、顔が赤くなったら一番恥ずかしいと感じる状況において症状が起こりやすいものなのです。
現代は昔から比べると男女の交際などもオープンになっていますが、それでも、中には異性に対して緊張し赤面してしまう人も多いように感じます。


赤面症で悩んでいる人の特徴

今、上に挙げたような形で顔が赤くなる症状に悩んでいる人は、自分の症状が赤面症であるということに気づかず、どうして良いのかが分からず、一人で悩みを抱え込んでいる人も多いものです。
そして、このために薬を飲んだり、色々な化粧品を使ったり、中には整形手術をしてしまう人もいるのではないかと思います。
赤面症は良く赤ら顔と間違われることも多いですが、赤ら顔の場合は体質的なものであり、気温の低い冬場など、外的な環境が影響してくるものなのです。
ですから、人前でだけ顔が赤くなる赤面症とは根本的に異なる症状だと考えて良いと思います。
また、書痙の場合と同様に一般的に赤面症で悩むような人は、社会恐怖症や、あがり症の悩みを持っていることも多いものです。
社会恐怖症や、あがり症の場合、人前での緊張や震えなどが良く見られますが、赤面症の症状に悩んでいることも多いように思います。


赤面症を治すためには

赤面症も書痙の場合と同様に、不安障害の一つの症状になりますから、この治療方法は他の不安障害の場合と同じになります。
私は自分自身が不安障害の症状を森田療法という精神療法で治すことができた経験から、赤面症に関しても、森田療法で治していくのが一番、適切ではないかと思っています。
また、実際に私自身も精神科や心療内科の薬などを飲むことなく森田療法で赤面症を改善できた一人なのです。
ただ、問題は、書痙の話のところでも書きましたが、今の精神科や心療内科では薬物療法主体の治療が行われているということではないかと思います。
現在の健康保険制度においては精神療法は時間ばかりかかり病院の収入に結びつかないということもあり、森田療法などの心理的なアプローチがが必要な患者さんに対しても薬物療法を行っているのが現実のようです。
そして、このために、本来、薬の力を借りなくても治すことが出来る赤面症の人が何年もの間、薬を飲み続けていることが多いように感じます。
こういう状況があるため、現代は病院で森田療法を受けるのは難しい状況にあると言っても良いのではないでしょうか。(ただ、今でも一部の病院では健康保険外で森田療法を行っている所もあります。)
しかし、森田療法は教育という側面の強い精神療法ですから、症状に悩み辛い思いをしながらも、何とか日常生活を送ることの出来ている人であれば、森田療法関係の本を読んだり、メールカウンセリングを利用したりして森田療法の学習を行うことで、赤面症の症状を克服していくことも出来ると思います。




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