森田療法(森田理論)とパニック障害



パニック障害とは

パニック障害は、従来、不安症や、不安神経症と言われていたもので、電車恐怖など、乗り物恐怖という形で現れます。
たまたま、電車に乗っていた時に、突然、動悸や発汗、息苦しさと言った症状を感じ、このまま死んでしまうのではないか、という恐怖感に襲われ、この経験を境にして、電車に乗ることが出来なくなってしまう、というような形で現れてくるのもです。
これは電車だけでなく、バスや自動車、飛行機、また、一人で留守番をしている時などにも、よく起こって来ます。



森田療法とは

森田療法は精神療法の一つであり、神経症(ノイローゼ)の治療方法として、世界的に有名なものです。
昭和の初めに慈恵医大教授であった森田正馬先生が、自らの体験を通して創始された日本独自の精神療法です。
森田療法は、森田神経質という性格特徴を持ち、症状に対する改善意欲の強い場合は、非常に効果の見られる精神療法ですが、残念なことに、現在は森田療法を実施してくれる病院は数少ないものとなっています。
この背景には、森田療法などの精神療法は時間ばかりかかる割にお金にならないという医療制度(健康保険制度)の問題があります。
ですから、良心的な先生でさえ、森田療法などの精神療法を行わず、薬物療法だけで済ませているというのが現状だと思います。
なお、森田療法は基本的には薬を用いず、いわば人間性の再教育という側面を持っていますので、病院以外の場で、森田療法の考え方(これが森田理論になります)を身に付けるということでも、充分に効果が出てくるものなのです。
ですから、今は森田療法の学習団体や、森田療法をベースとしたメールカウンセリングなどを利用していくのが一般的になっていると思います。



森田療法(森田理論)で効果の見られるパニック障害

上にも書きましたが、現在、パニック障害と言われているものの中には、神経症から来ているものがほとんどだと思います。
動悸やめまい、息苦しさ、不整脈といったパニック発作の経験をしたことで、また、今度も起こるのではないかという予期不安を持っている場合が多いのではないでしょうか。
こういう予期不安は、いわゆる不安神経症、つまり、パニック障害に特徴的に現れるものなのです。
そして、こういう症状の場合は、不安発作を一時的に抑える薬を飲むだけでは、なかなか予期不安がなくならないものです。
病院でもらった薬を飲むことで、一時的な「気休め」にはなっても、相変わらず不安を抱えたまま生活しているというパニック障害の人も多いのではないかと思います。
特に、パニック障害の症状を持ち、神経質性格の特徴を持っている人の場合は、森田療法の考え方を身につけていくことで充分、症状は改善されてくるものなのです。
しかし、神経質性格を持っている人の場合は、薬物療法だけでは、一時的に症状が改善したように思えても、また、少し経つと、症状がぶり返してきてしまうものなのです。
ですから、森田療法(森田理論)により根本的な改善していくことが大切になってくるのだと思います。

私も森田療法(森田理論)で症状を乗り越えた一人ですので、あなたの悩みをお聞かせ頂ければ、私の経験から少しはアドバイスできると思います。
よろしければ、下記のアドレスまでメールを送って下さい。


 hiro19530915@yahoo.co.jp


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