不安障害の具体的な例


不安障害の具体的な例


パニック障害
パニック障害は、従来、不安神経症や、不安症と言われていたもので、よく電車恐怖とか、乗り物恐怖という形で現れます。たまたま、電車に乗っていた時に、突然、動悸や発汗、息苦しさと言った症状を感じ、このまま死んでしまうのではないか、という恐怖感に襲われ、この経験を境にして、電車に乗ることが出来なくなってしまう、というような形で現れてくるのもです。
いわば、予期不安が慢性化した状態と言っても良いと思います。

外傷後ストレス障害
阪神大震災後に、この症状を起こす人が多く出たというように、本人にとって、マイナスの強烈な経験を受けた後に、抑うつ感や不眠と言った症状が現れるものです。

急性ストレス反応
たまたま自分にとって困難な状況に直面したことをきっかけとして、現れる体調異常や不安発作、ヒステリー反応などです。育児ノイローゼ、リストラノイローゼなども、これに近いと思います。

強迫神経症(社会不安障害)
これはいわゆる 社会恐怖症や社会不安障害と言われる、対人恐怖症、赤面恐怖、過失恐怖、加害恐怖、場面恐怖、発汗恐怖、などの症状の現れるものです。人間関係における安全感、安心感といったものを喪失する結果、人間関係を避け、引きこもりといった状態になることもあります。
最近、この症状に対しても薬で治そうという風潮になってきましたが、これは非常に危険なことだと思っています。
確かに薬の力で表面的な症状は改善されるかもしれませんが、薬のために、本来持っている性格のプラス面も発揮できなくなってしまう可能性が大きいのです。

普通神経症
これは、慢性的な体の不調を起こす自律神経失調症と言われるものや、手の震え(書痙)、小心な性格に悩む、といった劣等感といった形で現れるものです。



トップのページへ 前のページへ 次のページへ